椅子の背にかけた上着

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たばこ

それでも私は、炎を吸うというタバコというものが好きで、ヤニの実害や呼吸器に問題がなければ、いつまでも煙の幻想に酔っていたかった。

炎を吸う儀式めいたところ、煙の行く先、ぼうっと光の中のそれを眺めている時間。

タバコにはロマンがある。
しかし、都合はそうも言ってられない。

これからは、小説の中にその夢を込めましょうか。物語には憧れも。