椅子の背にかけた上着

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老化で困難になってきたこと

昔から年取ってからどうなるかを、わりと誰も口にしないというか、大雑把に気休めというか、病気で困っててもどう困ってるかを伝えにくいとか、事情色々あるのは分かるけど、私もなってからしか分からないから体調に関しては気を回すことはできず、本人に直接どうしたほうがいいって答えてもらうことにしてました。


それはある人には正解だし、ある人には失礼であるってことでもあり、ぶっちゃけ下の病気だろうが職場ではガンガンにこういう不都合あってこうしてるけど気にしないでくださいって、私は言ってる方です。サボっているという誤解が出てくるのが嫌なので。


前置きはともかく、こんなに集中力が大事なことだと思ってませんでした。途切れ途切れにあれこれやっては何にも進まずまた後退しなければ分からなくなる、ってことになっています。


実生活上は困らないんだけど、読むことってこんなに無理なことだったんだとか、それからドキュメンタリ見ててADHD関連のが多かったんですが、集中力がない障害を持つ、学習障害でもそう、その人達がどう困ってるかを語る内容が分かるんです。明朝体は情報量が多くて読みにくく、頭に入れるのに力を使う。ゴシック体だと大丈夫、って、分かってしまった。


確かに明朝体は、ハネハライで細く閉じ、横線に山があり、太い細いが混在して美しいのだけど情報量が多い。内容と無関係な部分で邪魔してくる。


私もそういうレベルで困難が出ました。読めないってほどではないけど、少し力がいる。今まで何にも障害じゃなかった部分が、邪魔してくるようになって、読むのは楽しいはずなのにしんどいってことになってしまった。


老眼なんかは想像つきやすいとは思います。メガネで酷使すると疲れることを知ってる人は多いと思います。同じように、集中で酷使しないといけない。
更に掲示板やツイッターなど、短文コメントの中で長いこと日常的に過ごしたから、余計に不慣れになったんでしょう。あとファンタジーよりノンフィクションを好むようになったのは何だろう?っては思ってますが、年を取るって面白いものだと思います。


読めないって分かってきた時に、できるだけ時間区切ってやるとか工夫が必要かもって思いました。継続努力に対しては怠惰なので、問題がどんどん積もってしまったけど、片付けていくことはできるはずなので、ひとつずつ片付けていこうその元気のために立て直そうっていうか。


おとなになるともっと聡明になれる、積み重ねていくからって思ってたけど、年をとって変わるメンタルと機能を知って、そりゃあ昔の王様とかは不老不死を望むはずだわ…って実感できてしまった。


体の不都合じゃない、色んなことができなくなるものだったんですね。知らなかった。
なんか、実感のことは書いておきたかった。